次郎長
変わりゃしないよ
アンタも 銀時(アイツ)も
どっちも自分勝手な
ただのバカヤローさ
ただアイツには
自分が誰かに支えられているように
自分も誰かを支えている存在だと
気付かせてくれる奴等がいただけさ
抱えるのも
抱えられるのも
楽じゃない
いつか
いつか
必ず失う時がくる
それでも
その最後の時までは
一緒にいたい
一緒に笑っていたい…
そんな仲間(やつら)が
いただけなんだ
今ならアンタにも
見えんだろ……
心配いらないよ
かぶき町にゃ
アンタと辰五郎の魂うけついだバカが
こんなにいるんだから
アンタは
次の代に引き渡すまで
この街 立派に護り抜いた
約束果たしたんだよ
だから約束(そいつ)はもう
置いてきな
あんたにゃ
果たさなきゃならない約束が
まだたくさん
残ってるじゃないかい
~お登勢~
<出典>
第三百九訓:お控えなすって!!
第三十五巻:お控えなすって!!